
ビジネスメールや資料でよく見かける「尚(なお)」という言葉。
しかし、何となく使っているだけで本来の意味や正しい使い方を理解している人は意外と多くありません。
実は「なお」は
- 補足
- 強調
- 継続
という複数の意味を持つ便利な言葉です。
一方で、使い方を間違えると
「読みにくい文章」
「堅苦しい文章」
になってしまうこともあります。
この記事では
- 「尚(なお)」の意味
- 正しい使い方と例文
- 間違いやすい使い方
- 「また」との違い
- 言い換え表現
まで、すぐ使える実践知識として詳しく紹介します。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
尚(なお)の意味
「尚(なお)」には主に3つの意味があります。状態がそのまま続いていること
過去から現在まで変わらず続いている状態を表します。
例文
・あの選手のスピードは、ベテランになった今も尚健在だ。
・夜になっても尚、雨が降り続いている。
この場合の「尚」は「相変わらず」「依然として」という意味に近い表現です。
さらに・いっそう
今ある状態に対して、さらに強調する意味で使われます。
例文
・今後も尚、弊社とのお取引をよろしくお願いいたします。
・心と体のバランスが整えば、尚のこと成果が上がるでしょう。
この意味では
- さらに
- いっそう
- より一層
といったニュアンスになります。
補足・追加情報
ビジネス文章で最もよく使われる意味がこれです。
前の文章に補足情報を付け加えるときに使います。
例文
・説明は以上です。なお、質問は後ほどお受けします。
・会場はこちらです。なお、詳細な場所は資料をご確認ください。
この使い方は
- ビジネスメール
- 会議資料
- アナウンス
などで頻繁に使われます。
「尚(なお)」の正しい使い方
「なお」は文章の区切りで補足を入れるときに使うと、文章が自然になります。
例
・本日の会議は以上です。なお、次回は来週月曜日に開催します。
・受付は終了しました。なお、キャンセル待ちは可能です。
このように
本文 → 補足
という流れで使うのが基本です。
「尚」の間違った使い方
「なお」は便利な言葉ですが、多用すると文章が読みにくくなります。
例えば次の文章です。
NG例
| 講義は以上です。なお、質問は個別対応します。なお、10分後から対応します。 |
この文章は「なお」が多すぎて読みづらくなっています。
改善例
| 講義は以上です。なお、質問は10分後から個別に対応します。 |
このように一度だけ使うと、文章がすっきりします。
文章を書くときは
- なおの使いすぎ
- 補足の重複
に注意することが大切です。
「なお」と「また」の違い
「なお」と似た言葉に「また」があります。
どちらも追加情報を表しますが、ニュアンスが異なります。
なお
前の内容を補足する情報
例
会議は終了です。なお、資料は後日配布します。
また
前の内容とは別の情報を追加する
例
会議は終了です。また、来週イベントを開催します。
使い分けのイメージ
なお
→補足説明
また
→新しい話題の追加
この違いを意識すると、文章が格段に読みやすくなります。
「尚」の言い換え・類語
文章によっては「尚」以外の表現の方が自然な場合もあります。
主な言い換え表現はこちらです。
さらに
例
この計画は順調です。さらに、予算にも余裕があります。
ただし
例
この提案は有効です。ただし、準備が必要です。
しかも
例
この商品は高品質です。しかも価格も手頃です。
言葉を使い分けることで、文章の説得力や読みやすさが大きく向上します。
まとめ
「尚(なお)」は、日本語の中でも文章を整理しやすくする便利な言葉です。
ポイントをまとめると次の通りです。
- 「尚」には 継続・強調・補足 の3つの意味がある
- ビジネスでは 補足説明 として使うことが多い
- 使いすぎると文章が読みにくくなる
- 「また」とは 補足か追加か の違いがある
これらを理解して使えば、ビジネスメールや文章の伝わり方が大きく改善します。
文章の質を高めたいときは、「なお」を適切な位置でシンプルに使うことを意識してみてくださいね。

