
ミントグリーンは「爽やか」「清潔感」「やさしさ」を同時に表現できる万能カラーですが、実際に絵の具で作ろうとすると「青っぽくなりすぎる」「ただの薄緑になる」「くすんでしまう」と失敗しがちな色でもあります。
この記事では、ミントグリーンの基本配合比率から、画材別の注意点、ペール・アイス・エメラルド寄りへの調整方法、さらに色味を崩したときの修正テクニックまで、初心者でも再現しやすい形で紹介します。
感覚ではなく「理由が分かる作り方」を知りたい方に最適な内容です。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
絵の具で作るミントグリーン
ミントグリーンは「緑を薄くした色」ではなく、白を主役に、緑を控えめに、黄色をほんのわずか加えた色です。
ここを勘違いすると、パステルグリーンや黄緑になってしまいます。
最大のポイントは、最初から緑を多く入れないこと。
ミントグリーンは淡色なので、濃く作って薄めるよりも、白ベースで徐々に色を足す方が失敗しにくいのが特徴です。
ホワイト+グリーン+少量の黄色で作る作り方
基本配合は、
ホワイト8〜9:グリーン1:イエローほんの少量(爪楊枝の先程度)。
まず白にごく少量の緑を混ぜ、淡いペールグリーンを作ります。
そこに黄色をほんの少し加えることで、ミント特有の「やわらかさ」「甘さ」が生まれます。
黄色を入れすぎると一気に若草色や黄緑になるため、必ず最後に微調整として足すのがコツです。
アクリル/水彩/油彩ごとの濃度と希釈の違い
アクリル絵の具は乾くと暗く見えるため、仕上がりよりワントーン明るめに作るのが基本です。
水彩絵の具は水の量で色が大きく変わるため、最初はやや濃いめに作り、紙の上で水を足して調整すると安定します。
油彩は混色中に色がなじむまで時間がかかるため、一度で完成させようとせず、少しずつ足すことが重要です。
ペールグリーンにするコツ
ミントグリーンが濃くなりすぎた場合は、水やメディウムではなく白を足して戻すのが正解です。
希釈だけで薄めると彩度が落ち、にごった印象になります。
「白を足す=色を壊す」と感じがちですが、ミント系は白が主役なので、むしろ正しい調整方法です。
ペール・アイス・エメラルドの作り方
ミントグリーンは一色だけでなく、用途によってさまざまなバリエーションがあります。
ここでは特に使われやすい3タイプを紹介します。
ペールグリーン(柔らかいミント)の配合
ペールグリーンは、白9:緑0.5〜1:黄色ほんの微量が目安です。
彩度を極力抑え、壁色や背景、人物イラストの服など「主張しすぎない場面」に向いています。
色が足りないと感じても緑を足しすぎず、白で調整する意識が重要です。
アイスグリーン(淡い青寄り)の再現法
アイスグリーンは黄色を使わず、白+緑+ごく少量の青で作ります。
配合は、白8〜9:緑1:青ほんの少し。
青を入れすぎると水色寄りになるため、「冷たさを感じる程度」で止めるのがポイントです。
清涼感や透明感を出したいときに最適です。
エメラルドグリーン風の深いミント色の調整法
エメラルド寄りにしたい場合は、緑をやや増やし、青をほんの少し追加します。
ただし白は必ず残してください。
白を抜いてしまうとミント感が消え、完全な濃色グリーンになります。
アクセントカラーや小物表現に向いた、存在感のあるミント系カラーです。
黄色・青の微調整と失敗の直し方
ミントグリーンはわずかな配合差で印象が大きく変わる色です。
だからこそ、微調整の知識が仕上がりを左右します。
黄色を増やして暖かくする方法と失敗を避けるポイント
黄色は「温度」を決める色ですが、入れすぎると一瞬で別の色になります。
追加する場合は、混色済みのミント色に、筆先でほんの少量が鉄則です。
直接大量に混ぜず、様子を見ながら足すことで失敗を防げます。
青みを足してアイス感を出すテクニックと比率の目安
青は色を引き締めますが、主張が強い色でもあります。
基本は緑1に対して青0.1以下。
「青を感じる」より「黄色が消えた」と感じる程度が理想的なアイス感です。
色の見え方を左右する光と周囲の色
ミントグリーンは照明や背景色の影響を強く受けます。
白い紙では青っぽく、暖色背景では黄色寄りに見えるため、実際に使う環境で確認することが大切です。
完成色は、必ず乾燥後・配置後の見え方までチェックしましょう。
まとめ
ミントグリーンの作り方で最も重要なのは、白を主役にする意識と、色を足しすぎない慎重さです。
ホワイト+グリーンを基本に、黄色や青を「調整役」として使えば、ペール・アイス・エメラルドと幅広く再現できます。
感覚に頼らず、比率と理由を理解することで、きっとミントグリーンは誰でも安定して作れる色になりますよ。

