絵の具で作る「山吹色」!簡易に作れる方法を詳しく紹介!

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鮮やかで上品な印象を与える「山吹色(やまぶきいろ)」。
日本の伝統色としても名高く、アートやデザインに取り入れることで華やかさと落ち着きを同時に演出できます。
しかし、市販の絵の具セットには山吹色が含まれていないことも多く、どう再現するか悩んだ経験はありませんか?
この記事では、絵の具を使って山吹色を手軽に作る方法をはじめ、色鉛筆や水彩での再現法、配色のコツまで詳しく紹介します。
色づくりの奥深さを楽しみながら、作品の表現力を一段と高められたら幸いです。

山吹色とは?知っておくべき基本情報

山吹色の意味と特徴

山吹色とは、山吹(ヤマブキ)の花のような、やや赤みのある濃い黄色を指します。
JIS(日本工業規格)での定義では、黄と橙の中間に位置する色で、「温かみ」「華やかさ」「品格」を象徴する伝統色とされています。
特に平安時代の衣装や、和菓子、器などにも用いられ、四季を表す色として日本文化に根ざしています。

山吹色と他の色との違い

一見すると「オレンジ」「ゴールド」「からし色」と似ていますが、山吹色はこれらとは一線を画します。
ゴールドよりも赤みが少なく、からし色ほど暗くもありません。
純粋な黄色に赤をわずかに加えることで得られる独特の柔らかさが、山吹色ならではの風合いを生み出します。

山吹色を使ったアート表現の例

山吹色は主役にも脇役にもなれる万能な色。
日本画では花や衣装に用いられ、ポスターアートでは目を引くアクセントとして機能します。
また、和風のグラフィックデザインでは背景に山吹色を使うことで、格式と親しみやすさを同時に表現できます。

山吹色の作り方

絵の具を使った山吹色の作り方

最も手軽な方法は、黄色(カドミウムイエロー)に赤(カドミウムレッドやバーミリオン)をごく少量加える方法です。
コツは「赤をほんの少しずつ足して、山吹色に近づけること」。黄色7:赤1くらいの割合から試し、色が濃すぎたら白を微量加えて調整しましょう。
黒や青を混ぜると暗くなりすぎるため避けた方が無難です。

色鉛筆で作る山吹色の方法

色鉛筆の場合、まず黄色ベースで塗り、上からオレンジや薄い赤を軽く重ねてなじませると、山吹色に近い色味を再現できます。
グラデーションを意識して重ね塗りすると、自然な仕上がりに。
白や肌色の色鉛筆でなじませると、さらに柔らかくなります。

3色の組み合わせによる山吹色の再現

黄色(カドミウムイエロー)、赤(バーミリオン)、白の3色を使うことで、濁りのない明るく上品な山吹色が作れます。
ここでは「黄色6:赤1:白1」を基準にし、少しずつ混色して調整します。
重要なのは、赤を入れすぎないこと。赤が強く出ると橙寄りになってしまい、山吹色特有の柔らかさが失われます。

山吹色の配色と活用法

効果的な配色のための基本知識

山吹色は中間色に近いため、寒色系とも暖色系とも相性が良いのが特徴です。
配色の際には「同系色でまとめる」か「補色を活用する」ことがポイントです。
例えば、暖色系(茶、えんじ)と合わせると落ち着いた雰囲気に、寒色系(群青、緑)と合わせると洗練された印象になります。

山吹色と補色の関係

補色とは、色相環で正反対に位置する色のこと。
山吹色の補色に近いのは青緑〜青紫系です。
この組み合わせは、お互いの色を引き立て、視覚的な強調効果を生み出します。
ポスターやロゴなど視線を集めたい場面で有効です。

さまざまなデザインでの活用例

  • 和風パッケージ:茶色や生成りと組み合わせることで、品格と素朴さを演出。

  • イラスト背景:夕焼けや春の情景での使用が効果的。

  • モダンアート:黒と山吹色の組み合わせで、シャープかつ高級感のある作品に。

色の成分と混色の基本

山吹色を作るために必要な色の組み合わせ

  • 基本構成:黄(主体)+赤(ごく少量)+白(明度調整)

  • 赤はバーミリオン系が望ましく、マゼンタ系では青みが出てしまい不向きです。

  • 必要に応じて、ほんの少しの茶系を加えると深みが増します。

彩度と明度の調整方法

  • 彩度を上げたいとき:白を控えめにし、黄色を増やす。

  • 明度を上げたいとき:白を微量加える。ただし、加えすぎるとパステル調になるので注意。

  • 深みを出したいとき:赤ではなく、茶色を微量加えると落ち着いた色味に。

水彩での混色テクニック

水彩絵の具では、パレット上で混ぜすぎると濁るため、紙の上での重ね塗りが基本です。
まず黄色を塗ってしっかり乾かし、上から極薄く赤を重ねましょう。
にじませ技法やグラデーションを駆使すれば、自然な山吹色が表現できます。

まとめ

山吹色は、日本の美意識を体現するような色でありながら、自分で作るにはちょっとした工夫が必要な色でもあります。
この記事で紹介した方法を活用すれば、市販の絵の具や色鉛筆でも再現可能ですよ。
大切なのは、色のバランスを見極めながら少しずつ調整すること。
ぜひ実際に手を動かして、あなただけの「理想の山吹色」を生み出してみてくださいね。

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