
寒い季節になると食べたくなる「グラタン」と「ドリア」。
見た目は似ていますが、実はその中身や作り方、味の構成には大きな違いがあります。
この記事では、両者の違い、どちらもよりおいしく楽しむためのコツまで紹介します。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
グラタンとドリアの魅力とは?
グラタンとドリアの基本的な違い
グラタンはフランス生まれの料理で、「焼き色をつける料理」を意味する“gratiner(グラティネ)”が語源です。
一方のドリアは日本発祥。横浜のホテルニューグランドで生まれた「洋風ライス料理」です。
つまり、グラタン=具材とソースを焼く料理、ドリア=ご飯にソースをかけて焼く料理というのが根本的な違いです。
主食が「マカロニや野菜」か「ご飯」かで分類されると言えるでしょう。
料理スタイルの違い:グラタンvsドリア
グラタンは、耐熱皿に具材(マカロニ・じゃがいも・ブロッコリーなど)とホワイトソースを重ね、チーズをのせてオーブンでこんがり焼き上げます。
ドリアは、その下にバターライスやピラフを敷き、同じくホワイトソースとチーズをのせて焼くスタイル。
つまり、グラタンは副菜や主菜として楽しむ料理であり、ドリアは主食として食べる料理です。
グラタンの魅力と特徴
グラタンは、ホワイトソース(ベシャメルソース)のクリーミーさと焼きチーズの香ばしさが融合した料理。
マカロニグラタン、ポテトグラタン、シーフードグラタンなど、バリエーションが非常に豊富です。
具材を変えるだけで、季節感を出せるのも魅力。ワインやパンとの相性も抜群です。
ドリアの魅力と特徴
ドリアの最大の魅力は、ご飯との一体感。
ご飯にバターやコンソメで味をつけ、上からホワイトソースやミートソースを重ねて焼くことで、濃厚で食べ応えのある味に仕上がります。
エビドリア、カレードリア、ミートドリアなどアレンジが自由自在で、カフェの定番メニューとしても人気です。
カロリー比較:どちらが太るのか?
グラタンのカロリーと栄養成分
マカロニグラタン1人前(約350g)はおよそ 500〜650kcal。
主成分は炭水化物と脂質で、特にホワイトソースとチーズがカロリーの大部分を占めます。
牛乳やチーズを使うためカルシウムやたんぱく質も豊富です。
ドリアのカロリーと栄養成分
ドリアはご飯を使うため、同じ量でもやや高カロリーに。
1人前(約400g)で 700〜850kcal 程度。特にバターライスやチーズの使用量によって大きく変動します。
栄養的にはエネルギー補給に優れており、運動量の多い人には向いています。
グラタンとドリアのカロリー比較
一般的に、ドリアの方がグラタンより高カロリーです。
ダイエット中なら、マカロニグラタンを選び、チーズを控えめにするとヘルシーになります。
逆に、しっかり食べたい日にはドリアがおすすめです。
家庭で作れる人気レシピ
グラタンの基本レシピと作り方
- バターで玉ねぎとベーコンを炒め、小麦粉を加えてホワイトソースを作る。
- ゆでたマカロニと具材を合わせ、耐熱皿に入れる。
- チーズをのせてオーブンで焼き色をつける。
ポイントは「ソースを少し濃いめに仕上げる」こと。
焼くことで水分が減るため、味がぼやけません。
ドリアの基本レシピと作り方
- ご飯をバターと塩で炒め、バターライスを作る。
- ホワイトソースまたはミートソースをかける。
- チーズをのせてオーブンで焼く。
ホワイトソースの代わりにカレーやトマトソースを使うと、味に深みが出るのがドリアの魅力です。
グラタンドリアのレシピの紹介
両方の良さを合わせたのが「グラタンドリア」。
マカロニとご飯を半分ずつ敷き、ホワイトソースとチーズで焼き上げる贅沢レシピ。
食感の対比が楽しく、パーティー料理にもおすすめです。
グラタンとドリアの保存方法
グラタンの上手な保存方法
焼く前なら冷蔵で2日、冷凍で約2週間保存可能。
焼いた後のグラタンは、密閉容器に入れて冷蔵保存し、電子レンジで温めると風味が戻ります。
チーズ部分は焦げやすいので、温めすぎに注意。
ドリアの上手な保存方法
ドリアはご飯が入っているため、保存期間は短め。
冷蔵で1日、冷凍で約1週間が目安です。
再加熱する際はラップをかけて電子レンジでゆっくり温め、最後にトースターで表面をパリッとさせると美味しく復活します。
グラタンとドリアのアレンジレシピ
ホワイトソースを使ったグラタン
定番は「海老とほうれん草のグラタン」。
ホワイトソースに生クリームを加えるとコクがアップします。
ソースに味噌やコンソメを加えると、和風にもアレンジ可能。
カレーを使ったドリアのアレンジ
「カレードリア」は、カレーのスパイスとチーズの香ばしさが絶妙にマッチ。
残りカレーを活用でき、簡単なのに豪華に見える人気レシピです。
マカロニグラタンの魅力
マカロニグラタンは子どもにも大人気。
ホワイトソースとマカロニが絡み、食感が楽しい一品。
ツナやブロッコリーを加えると栄養バランスも良く、家庭の定番メニューとして根強い支持を集めています。
グラタンとドリアを楽しむポイント
食材選びのコツ
グラタンには短時間で火が通る食材(マカロニ・ブロッコリー・海老など)、ドリアには風味の強い具材(ミートソース・カレー・バターライスなど)が合います。
料理のテーマを決めて素材を選ぶと味がまとまります。
オーブン調理の基本と注意点
焼き加減は200℃で15〜20分が目安。
上段で焼くと焦げやすく、下段で焼くとしっとり仕上がります。
焦げ目を均一にしたい場合は、一度アルミホイルをかぶせて途中で外すのがコツです。
料理のバリエーションを増やす方法
グラタンもドリアも、ソースを変えるだけで全く違う料理に。
トマトソースでイタリアン風、味噌ソースで和風、豆乳ソースでヘルシー仕立てなど、アレンジの幅は無限大です。
まとめ
グラタンは「具材を焼く料理」、ドリアは「ご飯を焼く料理」。
見た目は似ていても、料理の立ち位置や満足感には明確な違いがあります。
どちらもホワイトソースの滑らかさとチーズの香ばしさが魅力。
カロリーを気にするならグラタン、ボリュームを重視するならドリア。
あなたの今日の気分で、ぜひ、食卓を温める“とろける一皿”を選んでみてくださいね。

