年賀状は日本だけ?世界各国の新年のあいさつ事情を徹底解説!

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年賀状は、日本の新年を象徴する文化の一つとして長く親しまれています。

毎年、新年を迎えるにあたり、友人や家族、仕事関係者に向けて感謝や祝福の気持ちを込めた年賀状を送るのは、多くの日本人にとって重要な行事です。しかし、インターネットやSNSの普及により、メールやメッセージで新年のあいさつを済ませる人が増えたことで、年賀状の発行枚数は年々減少しています。それでも、依然として1人当たりの平均年賀状送付枚数は20.4枚とされており、この伝統はまだまだ根強く残っています。

このような年賀状文化は日本独自のものなのでしょうか?

この記事では、他の国でも新年の挨拶に年賀状を送るような習慣があるのか、世界の新年のあいさつについて探ってみます。

 

日本の年賀状文化の特徴

日本の年賀状にはいくつかの特徴があります。

特に「11日に届くように送る」というのが一般的です。郵便局もこの日を目指して年末に特別な体制を敷いており、元旦に一斉に年賀状が届くよう手配されています。また、喪中の場合には年賀状を出さないという習慣があり、事前に「喪中はがき」を送って新年のあいさつを控えることを知らせます。こうした形式的なルールがあるため、日本の年賀状文化は他国に比べて「厳格なもの」と捉えられることが多いです。

年賀状には「賀詞」という決まり文句があり、目上の人や目下の人に対して使うべき表現が異なるというルールも存在します。しかし、現代ではこれらの細かいルールを知らない人も多くなり、少しずつ簡略化されてきているとも言えます。

また、年賀状の歴史を振り返ると、かつては新年の挨拶は直接訪問して行うものでした。遠方の知人や親戚に対しては書面であいさつを送ることがあり、これが現代の年賀状の始まりとされています。はがきでのやり取りになったことで、手軽にはなったものの、他国に比べると形式的な印象を受けることがあるかもしれません。

 

欧米の新年のあいさつ文化

欧米では新年のあいさつに年賀状を送る習慣はほとんどありません。代わりに、クリスマスにあたる1225日に向けて「クリスマスカード」を送るのが一般的です。キリスト教徒が多い欧米諸国では、クリスマスが最も大きな祝日であり、この時期に家族や友人、仕事仲間に向けてカードを送るのが伝統となっています。

クリスマスカードには、「Merry Christmas and Happy New Year」というメッセージがよく添えられ、クリスマスと新年の祝福を一度に伝えることが多いです。つまり、欧米では新年を迎える際に特別なカードやはがきを送るのではなく、クリスマスカードがその役割を果たしているのです。

ただし、クリスマス自体がキリスト教の行事であるため、他の宗教を信仰する人々にとっては、クリスマスカードを送る習慣はありません。そのため、欧米全体がこの文化に従っているわけではなく、地域や宗教によって異なる点もあります。

 

アジア圏の新年のあいさつ事情

アジア圏では、日本以外にも年賀状を送る文化が存在します。例えば、韓国や中国でも年賀状が販売されており、年始の挨拶に使われることがあります。ただし、これらの国々では、日本とは異なるタイミングで年賀状が送られることが一般的です。

中国では、旧暦に基づいた「春節」が最大の祝日であり、年賀状はこの春節に合わせて送られます。日本でもかつては旧正月が重視されていましたが、明治維新後に西暦を採用したことで、現在の11日が正式な正月となりました。2018年の春節は216日で、その頃に中国では盛大なお祭りが行われ、家族や友人に新年の挨拶をするのが一般的です。春節の期間中は1週間ほどの長期休暇があり、この間に親しい人々と年賀状を交わすことが多いです。

韓国でも、年賀状の文化はありますが、クリスマスカードと一緒に新年のあいさつを送るケースが多く、キリスト教徒が多いことから欧米の影響を受けている部分も見られます。

 

イスラム圏の新年のあいさつ

一方、イスラム圏では「新年を祝う」という概念がほとんど存在しません。イスラム教では、断食月(ラマダーン)が終わった後に祝われる「イード」が最も重要な祝祭とされており、この日が日本のお正月に相当するかもしれません。この祝祭では、家族や友人と共に盛大にお祝いをし、プレゼントを交換したり、特別な食事を楽しんだりします。

イスラム圏の一部の国では年賀はがきが販売されることもありますが、日本のように11日に届くように送る習慣はありません。地域や文化によって新年の捉え方や祝い方は異なりますが、各国の多くでは年末年始に何らかの形でお祝いをすることが一般的です。

 

まとめ

年賀状という習慣は、確かに日本独自のものではありますが、他の国々でもそれぞれの文化に根付いた形で新年の挨拶が行われています。異なる国の人々にあいさつを送る際には、その国の風習や文化を理解し、適切なメッセージカードを選ぶことが大切ですね。

例えば、欧米ではクリスマスカードを用いることが多いため、年末に送るカードには「Merry Christmas and Happy New Year」といったメッセージを添えると喜ばれるでしょう。また、中国や韓国などのアジア圏では旧正月に合わせたメッセージを送ることが、相手にとって自然です。

こうした国ごとの違いを理解して、新年のあいさつを交わすことで、相手に対する思いやりや敬意を伝えることができるのですね。

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