
「ご指導くださいました」は正しいのに、「ご指導くださりました」は誤り?
一見すると丁寧に見えるこの違い。
しかし実は、ビジネス文書や公式な場面では評価を左右する重要ポイントです。
この記事では、
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を、文法的根拠からわかりやすく紹介します。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
「くださいました」は正しい敬語
まず結論から。
✅ 「くださいました」=正しい敬語
❌ 「くださりました」=一般的に誤用(二重敬語)
なぜ「くださいました」が正しいのか
「くださる」は、もともと尊敬語です。
くださる(尊敬語)+ました(丁寧語)
つまり、
すでに敬語になっている動詞に、丁寧語を付けた形
なので問題ありません。
例文
- ご指導くださいました先生に感謝申し上げます。
- ご協力くださいました皆さまに御礼申し上げます。
- 貴重なご意見をくださいましたこと、深く感謝いたします。
どれも自然で、ビジネス文書として適切です。
「くださりました」はなぜ誤りなのか
二重敬語とは、
1つの語に敬語を二重に重ねてしまうこと
「くださりました」は、
- くださる(すでに尊敬語)
- られる(尊敬の助動詞)
が重なっています。
つまり、
尊敬語+尊敬語
になっているため、文法的には過剰敬語(=二重敬語)とされます。
なぜ「くださりました」と言ってしまうのか?
理由はシンプルです。
「行く → 行かれる」
「言う → 言われる」
このパターンが頭にあるため、
「くださる → くださられる?」
と無意識に変形させてしまうのです。
しかし「くださる」は特別な尊敬語なので、これ以上敬語を重ねる必要はありません。
ビジネスでの正しい使い方
お礼メールの場合
正しい例:
先日は貴重なお時間をいただき、ご説明くださいましたこと、誠にありがとうございました。
誤用例:
ご説明くださりましたこと、誠にありがとうございました。
口語では流されることもありますが、
文書では確実に「くださいました」を使うべきです。
よくある二重敬語パターン
「くださりました」と同様に間違えやすい例を挙げます。
- ❌ おっしゃられました
- ❌ 行かれられました
- ❌ ご覧になられました
正しくは:
- ✅ おっしゃいました
- ✅ 行かれました
- ✅ ご覧になりました
「なんとなく丁寧そう」で作ると二重敬語になりやすいのが特徴です。
敬語は“多ければ良い”わけではない
敬語で最も大切なのは、
相手に自然に敬意が伝わること
不自然な過剰敬語は、かえって
- 言葉に自信がない印象
- ビジネスマナーが曖昧な印象
- 形式だけ整えた違和感
を与えてしまいます。
洗練された印象を与えるのは、正確で無駄のない敬語です。
迷ったときの判断基準
迷ったら、次のように考えてください。
① その動詞はすでに尊敬語か?
② さらに「られる」を付けていないか?
「くださる」はすでに尊敬語なので、
→ そのまま活用するだけでOK
日常会話ではどうなのか?
日常会話では「くださりました」を耳にすることもあります。
しかし、
- 就職活動
- ビジネスメール
- 公式文書
- 式典スピーチ
では避けるのが無難です。
「通じる」ことと「正しい」ことは別です。
まとめ
✔ 「くださいました」は正しい敬語
✔ 「くださりました」は二重敬語で誤用
✔ くださるはすでに尊敬語
✔ 過剰な敬語は逆効果になる
たった一文字の違いですが、相手に与える印象は大きく変わります。
敬語は“丁寧さの量”ではなく、正確さと自然さが信頼を生みます。
今日からは迷わず、自信をもって「くださいました」を使いましょうね。

