寒い季節になると、こたつでのんびり過ごしたくなることは年齢など関係なく誰にでもありますよね。
こたつで寝転んでテレビを見たり、スマホをいじりながらウトウトしてしまった経験がある人も多いのではないでしょうか。
しかし、実はこたつで長時間眠ってしまうと、身体にさまざまな悪影響を及ぼすことがあるのをご存じですか?
こたつで寝てしまうことで起こり得る健康リスクと、それを防ぐためのポイントを紹介します。
寒い季節を快適かつ健康的に過ごすために、ぜひチェックしてみてくださいね!
こたつで寝ると喉が渇く原因と対策
こたつを使用していると喉が渇きやすくなるのは、次のような理由があります。
原因
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- 乾燥した空気
こたつの暖かさにより部屋全体が乾燥しやすく健康リスクが高くなります。
暖房を併用していると、冬の快適な過ごし方にはなりますが、湿度が低下して喉が渇く原因になります。
- 体の水分不足
こたつの遠赤外線で体温が上がり、気づかないうちに汗をかいてしまうことで体内の水分が失われます。
対策
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- 加湿器を使用する
部屋の湿度を50~60%程度に保つことで、こたつによる乾燥を防げます。
よって、喉の渇きが軽減されると同時に健康リスクも軽減できます。 - 水分補給をこまめに行う
こたつで過ごす間、こまめに水分を摂る習慣をつけると良いでしょう。 - こたつの設定温度を調整する
温度を必要以上に高くせず、快適な範囲に設定することで汗をかきすぎるのを防げます。
こたつでの寝落ちが招くリスク
こたつによる過剰な発汗での脱水症状
こたつで寝ていると、遠赤外線によりこたつの中の温度が体温より高くなります。
知らないうちに汗をかきやすくなりますよ。
そのまま長時間過ごすと、汗で身体から水分が奪われてしまいます。
知らず知らずのうちに脱水症状を引き起こし、健康リスクが上がる可能性がありますよ。
特に、こたつから出ている上半身が冷えてしまうと、免疫力の低下にもつながり頭痛が起こったりします。
睡眠の質の低下
人間の身体は、寝るときに自然と体温が下がる仕組みになっています。
しかし、こたつの中で寝ると体温が下がりにくいため、質の高い睡眠を得ることが難しくなりますね。
このため、こたつで寝てしまうと、深く眠れずに疲労が溜まってしまうことがあるのです。
体がこる・腰が痛くなる
こたつ内の狭い空間では、寝返りをうつのが難しく、同じ姿勢で過ごすことになります。
そのため、一晩中こたつで寝ると、肩や腰に負担がかかりやすくなります。
冬の寒い夜には快適に過ごせるこたつですが、朝起きたときに痛みや違和感を感じることもあるかもしれません。
自律神経の乱れ
こたつの中では足元は温まる一方、上半身は冷えやすいという温度差が生まれるのです。
この寒暖差が自律神経に影響を与え、体温調整がうまくいかなくなることがあります。
自律神経が乱れると、体調不良や免疫力低下などさまざまな不調を引き起こす原因になりますよ。
風邪をひきやすくなる
こたつで眠ると風邪をひくという話を聞いたことがある方も多いでしょう。
これは、こたつでの睡眠が浅くなりがちなことや、体内の水分が減ってしまうことで鼻や口の粘膜が乾燥しやすくなることから、風邪の原因となる細菌が増えやすくなるためなのです。
直接的な原因ではないものの、こたつで寝ることで風邪をひきやすくなる健康リスクが高まることは確かです。
こたつで寝落ちしないための5つの方法
こたつでうっかり寝てしまうのを防ぐためには、いくつかの工夫が効果的です。
以下の方法を紹介します。
アラームを活用する
スマホや目覚まし時計のアラームを使って、一定時間ごとに目覚めるようにすると良いでしょう。
1時間おきにアラームをセットしておけば、うっかり寝過ごすのを防げます。
家族がいる場合は、協力をお願いして声をかけてもらうのも一つの方法ですね。
こたつの電源をオフにする
寝転んだときは、こたつの電源を思い切ってオフにしてしまうと、低温やけどや脱水症状の予防になります。
特に、温かいこたつの中で漫画やスマホを見ているとついついウトウトしてしまうので、寒さを感じたら目が覚めるように設定すると良いかもしれません。
お酒を飲んだ後は避ける
アルコールは眠気を促し、深い眠りに誘う効果があります。
しかし、アルコール摂取後は体温調整が難しくなりやすく、さらに脱水症状を引き起こしやすくなりますよ。
お酒を飲んだ後は、こたつに入るのを控えた方がいいかもしれません。
座椅子を活用する
座椅子を使うことで、こたつ内で横にならないように工夫できます。
背もたれのある座椅子ならリラックスしやすく、背中や腰の負担も軽減できますよ。
こたつで長時間座る際にも便利です。
狭いこたつでも使いやすいコンパクトなサイズを選ぶと良いですね。
あらかじめ布団を温めておく
眠気を感じたら、温めた布団に移動するのも効果的です。
湯たんぽなどで布団を温めておけば、寒い布団に移動する億劫さも軽減されます。
布団での快適な睡眠がとりやすくなりますよ。
「こたつで1時間だけリラックスして、その後は布団に入る」とルールを決めておくのもいいですね。
まとめ
こたつで過ごす時間は、寒い季節の楽しみの一つですが、長時間のうたた寝には健康リスクが潜んでいます。
適度な時間と方法で、こたつを快適かつ安全に使うことで、体調を崩さずに温かさを楽しむことができます。
ぜひ紹介した予防方法を試してみて、健康的な冬の過ごし方を心がけてくださいね。